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弘法大師御歳三十歳

延暦二十三年(804)4月9日に
弘法大師(空海)の乗る 入唐への遣唐使船は
第十六次遣唐船と決定しました
難波ノ津より旅立ち、途中の寄港地は
平戸の田子の浦で準備万端 整い次第 渡唐する予定でした
空海のような私費留学生の場合は
朝廷から餞別として絁(あしぎぬ、紬に似た絹の織物)
40疋(=80反(1反は幅約1尺(30㎝)×長さ約3丈(9m)×80)
綿100屯(1屯=150gの100倍、15㎏)
布が80端(80反)下賜されるのであるが
それらは彼の地で外交儀礼的交換の品として使うためのもので
長期間滞留する留学生はそれだけではとても足りず
自分の努力で相当な金品を調達しなければなりませんでした
私費留学生 空海は、親族その他の後援者を集い
渡航しなければならずそれらの準備に時間を費やす年となっております。
大量の荷物と大金をたずさえて空海は住吉大社に登ります。

弘法大師(空海)の入唐が決まり金子などの準備のかたわら
勉強に力を注ぐ空海上人の尊像を祭祀致しております。

 

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