由来・沿革

　　　須弥山 歳覺寺
須弥山（しゅみせん）歳覺寺（さいかくじ）と読みます

  須弥山とは
古代インドの世界観（宇宙）の中心にあると考えられる山の事です
山頂には神仏の世界があり周囲は幾重もの山や海に囲まれています
この須弥山の中に三千大千世界と云われる世界が広がります
此処には多くの仏さまが居られ、我々を見守っておられます

その中心の仏様が大日如来です
須弥山の世界観の中に我々の歳月である時が流れています

　歳覺寺とは
神仏の智慧にて今の自分の歳をよりよく生きる事を学ぶお寺です
歳覺寺はこの須弥山を中心とする曼荼羅における十方三世の
諸仏諸尊に三密加持を行い、三千大千世界の大功徳を頂き
ご信徒様方々が永劫の人生を有意義に生きる為に歳を覺るお寺です。

　沿革​
覺王山歳弘法堂（須弥山歳覺寺）は、髙木實田和尚が１８９７年
（明治３０年）に当時、名古屋市東区大字田代字四観音通東地番二十
（現・千種区山門町一丁目五〇番地）に開基されたお寺で
愛知県知事により指令社寺第五五九八号の認可を頂いております。

覺王山歳弘法堂の初代ご住職の髙木實田権律師和尚のご遷化後
髙木亮孝老師が後を任されました。
髙木亮孝老師は、 那智山青岸渡寺のご住職であられたので
青岸渡寺の末寺として兼任で管理運営をされておりました。

昭和60年に、覺王山歳弘法堂は髙木亮孝老師より
名古屋在住で有りました髙木隆法が任命され現在に至り
覺王山歳弘法堂の住職として活動をしております。

須弥山歳覺寺は二つのお堂から成っており
慈悲堂（善光寺阿弥陀如来堂）と覺王山歳弘法堂とに別れております。

『慈悲堂』には、西国三十三観音霊場の一番札所であります
那智山　青岸渡寺は如意輪観世音菩薩が本尊としてお祭りされております
歳覚寺は青岸渡寺の如意輪観世音菩薩のご分身を賜り　　　　　　　　　　　慈悲堂の本尊として祭祀いたしております。

又、慈悲堂（阿弥陀堂）内には長野県の定額山・善光寺に　　　　　　　　　日本最古と伝わる秘仏であります　一光三尊阿弥陀如来　　　　　　　　　　（阿弥陀如来・聖観音菩薩・勢至菩薩）が善光寺の本尊（秘仏）として
永きに渡り本尊として祭祀され更に善光寺内にお隠れになられております
現在は前立本尊が七年に一度御開帳の時にお姿を現されます。

須弥山歳覺寺では開基時に善光寺様より名古屋の覚王山の地へ
本尊の御分身佛を勧請の依頼があり 以来 須弥山歳覚寺へ                              　本尊のご分身を勧請され 善光寺の寺紋の入った佛龕に安置致し                   　慈悲堂にて祭祀致しております。

歳覚寺では毎月護摩祈祷を行っており、毘盧遮那仏の化身で在り胎蔵界持明院における教令輪身の大役である不動尊明王を祭祀致して衆生済度の護摩祈祷を行います。

もう一つのお堂『歳弘法堂』には真言宗開祖であられる弘法大師 空海上人の
ご誕生よりご入定までの六十二年の生涯を具現する六十二躰の弘法大師尊像と歳弘法堂の本尊であります三躰弘法大師　　　　　　　　　　　　　　　　（身密と口密と意密の行を具現する三躰の尊像）を祭祀致しております。

須弥山歳覺寺は、永きに渡り多くのご信徒様に愛され参拝されており
弘法大師の報恩日（毎月21日）には多くの方々が参拝され
参拝者様の家内安全祈願をされております。

　　　　　九拝合掌　　　　歳覺寺　住職　髙木隆法

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