八大龍王神〖善女龍王〗
(八大龍王神の説明)
法華経によりますと八大龍王は『天龍八部衆』と云って
『天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、
迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆』の8つの種族の意味であり
仏法を守護する神様の事です。お釈迦様の説法を聞き
釈尊に帰依して仏法を守護する八尊の護法善神になりました
八大龍王は八つの龍衆の王の事で
①難陀龍王②跋難陀龍王③沙羯羅龍王④和修吉龍王
⑤徳叉迦龍王⑥阿那婆達多龍王⑦摩那斯龍王⑧優鉢羅龍王の
八大龍衆の事です。
弘法大師が神泉苑で請雨経法をされた時に勧請された
龍王は 善如龍王神で③沙羯羅龍王の三女の善如龍王の事です
弘法大師が中国の青龍寺の恵果阿闍梨から真言密教の師位を受けて
真言密教の第八祖「遍照金剛」となり第七祖の恵果阿闍梨より
丹青博士の李眞や鋳博士の楊忠信が作成した曼荼羅や密教法具や
第六祖不空から授かったものや恵果阿闍梨の付嘱物を空海に授与し
空海に真言密教の教義を日本で広めなさいと云われ
帰国の途に就きましたその時善如竜王は空海の帰国時に
三昧耶戒を授けてほしいと懇願しましたが許されませんでした
空海の帰国の船中に飛来して密教を守護する事を誓って
海を渡った為に空海が龍の字に『氵』を付けて『清瀧権現』と
名付けて日本に飛来した善如龍王神の事です。
須弥山歳覺寺に安置されている善如龍王神『清瀧権現』は
全身が欅の一本木により彫られている龍王神で
高さは約50CMの立像です
手に持っておられる火焔器の中に如意宝珠が入っており
この如意宝珠が歳覺寺に祀られている『重かる石』になります。